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ママ先生の新たな挑戦。 子育てと教員の両立に限界を感じたママ先生が、子育て支援事業に踏み出す決断をするまで

SSプログラムは、教員向けに、新しいキャリア選択の可能性を見つけるプログラムをご用意しています。

受講生は自分と向き合う4ヶ月を通して、強みや才能、本当にやりたいことが明確になり、希望を持って人生を楽しもうと行動されています。

今回は元小学校教諭で、育休中にSSプログラムを受講され、自分の価値観に従ったキャリア選択を実現された3児のお母さんでもあるみささんにインタビュー。教員時代の思いや、プログラム受講のきっかけ、受講による変化などについて伺いました。

新川:まずは自己紹介をお願いします!

ーーみささん:はい、みさと言います。小学校教諭を11年していました。

全学年担任を受け持ったことがあります。高学年が多めでした。

第1子を出産した時に、丸3年の育休を申請したのですが、変更して1年ですぐに復帰しました。

やっぱり仕事に戻りたいと思って。

その後、第二子、第三子と続けて丸4年間育休を取りました。

その間に自分の働き方はこのままでいいのだろうかと、色々悩むことがあって、2回目の育休の時に退職を決意した感じです。今は子育て支援の個人事業を始めています。

3年で申請していた育休を1年に短縮したのはなぜ?

新川:1回目の育休の時に1年で復帰するって、すごい短いなというイメージなんですが、戻ったきっかけは何でしょうか?

ーーみささん:そうですね…。

育休を取り、自宅にいることが増え、急に社会と切り離された感覚があって…。

毎日子どもと私の2人の世界みたいな感じだったのが、すごく自分にとっては辛かったんです。

小学校の先生をしてる時は、子どもたちや職場の人たちといっぱい話していたのが、育休の時は自分が全く喋らない時間がほとんどで、寂しいとか孤独だなって思うことが あって1年で復帰しました。

育休に入る前は、教員としての充実感がすごくあったのですが、

教員になってから割と早くに妊娠が分かったのもあって、

やっと仕事が分かりはじめ、学校の教師としてのキャリアが始まる!って時に

産休を取ることになったのが、モヤモヤして、

もっと頑張れたな、仕事をやり残してしまったという気持ちが強かったんです。

それで早く復帰したいというところに繋がったのかもしれないです。

教師を志したきっかけは小学校時代の担任の先生の影響

新川:ありがとうございます。育休に入る前にバリバリやりたいぞ!みたいな気持ちがすごく伝わってきたのですが、みささんはどうして教員になろうと思ったんですか?

ーーみささん:そもそも学校が大好きすぎて。もう毎日放課後は学校で過ごしていたぐらいなんです。

1番のきっかけは、自分の小学校2年3年の時の担任の先生が、自分のことをすごく褒めてくれたことです!

例えば、掛け算の九九や音楽でリコーダーなど新しいことにチャレンジをしたんです!

クラスで 1番にできるようになりたくて、めちゃめちゃ努力したことを、先生がすごく褒めてくださって、その先生のことが大好きだなって思うようになりました。

次第に、やっぱり学校が好きだし、あの先生みたいになりたいという気持ちがあって、割と迷わずに進路選択の中に教育系の大学がありました。

新川:昔から教育や学校に関わりたいという気持ちがあったんですね

ーーみささん:そうですね。

そして教員になりたての頃は、その時の先生が教師の理想像でした。

クラスの子たちが団結できる学校行事やイベントを考えて、実践するのがすごく好きでした。

企画をみんなが楽しめるように、毎週違う内容を考えてやってみたりとか、どうやれば授業をもっとみんなが楽しめるだろうか?とか、教師になってから育休に入る前の3年間は、そういったことに一生懸命でした。

当然、1年目は全く思うようにできなかったので、一通り1年間の流れが分かった2年目からは、ちょっと心の余裕が持てて、思い通りのことができたかなって思います。

育児と仕事の両立の壁はいかにして時間を生み出すかでした…

新川:教師としてチャレンジを色々とする中で1回目の育休に入られたと思いますが、育休明けから、育児と仕事の両立はどうでしたか?

ーーみささん:育休中は大人と喋る機会が極端に減ってしまったので、復帰後、職場の人と喋れるのが嬉しくて4月は毎日仕事に行くのが楽しみでした!

どんな仕事が舞い込んできても、私は必要とされていると思えるから嬉しくて、結構頑張っていたと思います!

だけど…5月ぐらいに、子どもが体調を崩してしまい、1 週間休んだことがあったんです。

その時、仕事は休めないし、子どもを預ける場所もないしで、いっぱいいっぱいになりました。

そこで一旦、仕事に対する情熱が落ちましたね。

あぁ…、これがママさんのあるあるというか、ぶつかる壁なんだな…って。

これから私はどうなっていくんだろうかとすごく不安でした。

新川:そうですよね。仕事と家庭の両立は大変だと思うのですが、2回目の育休に入るまでに育児と仕事の両立でどんなことが大変でしたか?

ーーみささん:まず何が大変だったかというと、自分がやりきりたい仕事や、任された仕事に全力で取り組むための時間を捻出することです。

当然、保育の延長時間までに終わらないので、持ち帰り仕事が非常に多く、どこを削るかと考えたら、やっぱり自分の睡眠時間を削るしかないので、普通に3時間4時間しか寝れないのが当たり前の生活になってしまいました。

あとは、単純に子どもとの時間が圧倒的に少なかったです。

1日の中で通しても朝の1時間くらいと、帰ってからお風呂までの間だけでした。

本当に子どもとの時間が2時間や3時間という日々が続いていました。

当時は、それが大変だったというか、後々の後悔につながるんですけど…。

新川:それは大変でしたね。その時は、どう乗り越えたんですか?

ーーみささん:同じように子育てをしてる先輩ママ先生がいて、その先生は、もう絶対に 6時に帰ると決めていたんです。

その先生から、効率よく働く方法を教えてもらったり、色々と相談に乗ってもらったりしていました。

先輩がいるのが心強かったです。先輩ママ先生を励みに、それから2人目ができるまでの5年間ぐらいは、自分の子との時間は少ないけれども必死にやったっていう感じでした。

高学年の担任も持たせてもらい、修学旅行やイベントが多くて楽しい反面、だからといってすごく早く帰れるわけではないので、祖父母にも助けてもらいながらの状態だったので、自分の子どもとの時間が取れなくなっていましたね。

夫との関係も少し悪くなっていたと思います。

帰ってもパソコンに向かう時間が多く、その頃は、子どもが1人遊びがすごい上手になったと思っていたのですが、今思うと、子どもにとても気を使わせていたのかなと感じています。

2回目の育休の時期に、現在の個人事業につながる出会いがありました

新川:それは大変でしたね。その後、2回目の育休を取得し、その後ご退職されていますが、1回目と何が違ったのでしょうか?

ーーみささん:2回目の育休がちょうどコロナになった時期に重なっているんですけど、1回目の時よりもかなり社会と遮断された感じになってしまい、本当に子どもと私だけの世界みたいな感じになってしまったんです。

だけど、以前と違い、子どもとどう過ごしたら楽しめるか?と考えられるようになっていました。

例えば、公園に行ってみたり、子どもの習い事をやっている市民会館での教室に参加してみたり。

そういった場所で、同じようなママさんや同い年くらいの子どもたちと出会うことができました。

そこで育児のモヤモヤしていた悩みを、同じ世代のママさんたちに共有でき、こういう居場所があるのっていいなって思うようになり、自分もそういう居場所を作っていきたいなっていうことを、なんとなく思うようになりました。

そこから運営のお手伝いもさせていただき、すごくやりがいを感じたのを覚えています。

この時のご縁や、気持ち、体験を通して、教師ではなく新しい道もあるのかなって思うようになり、今、私が個人事業主として取り組んでいるサービスに繋がっていきます。

退職を決断するまでには、教員として復帰したら子どもに寂しい思いをさせることへの悩みやお金の不安がありずっとモヤモヤしていました

新川:そうなんですね。育休の終わりが近づいていく中で、退職を選ぶ決断をした時には、どんな不安や悩みがありましたか?

ーーみささん:育休に入って2年が経った頃に3人目を妊娠していることがわかり、継続して育休を取得することになったんですが、教員として復帰するのか、どうするのか色々と考えました。

仕事に復帰したときに、フルタイムで働くことは難しいという思いと、職場に戻ってまた自分の子どもに寂しい思いをさせるのは嫌だなと思っていました。

でも辞める決断はなかなかできずかなり迷いました。

すぐに決断が出来なかったのはやはり、お金の問題が大きかったです。

公務員の給料と、その安定さがやっぱり頭によぎってたので本当に退職していいのかものすごく迷いました。

また、辞めた後に、誰に相談したらいいのかも分からずにいました。

当時の私の友人のほとんどが教員だったので、相談相手としてふさわしいのかもわからず、復帰か退職かをすごくモヤモヤと1年以上悩みました。

新川:長期間悩まれたんですね。そんな中、私のプログラムに参加してもらったと思いますが、どうしてそんな大変な中で参加してくれたんですか?

ーーみささん:すごく悩んでいた中で、教員じゃない仕事をしている人と何か接点を持てないかなって。

その時は結構インスタを見ていた時期で、元教員の方のアカウントを見ている中で新川さんのアカウントを見つけました。

退職したら、お金問題が必ずついてきますし、やりたいことは、具体的に固まりつつあったので、本当にこれをやってうまくいくのか?っていうのを、すでに先生を辞めて新しい事に取り組んでいる新川さんに聞きたいという思いで参加させていただきました。

新川:ありがとうございます。迷われている中で私以外にも教員をやめて新しいサービスをしている人は沢山いると思いますが、そんな中で私を選んでくれたのはなぜでしょうか?

ーーみささん:すぐ思い浮かぶのは、

新川さんがインスタで発信してくれていた内容、言葉がめっちゃ刺さったんです!

「これ私のことだ!」「まさに自分が悩んでいることだ!」って。

この人だったら私の悩みを分かってくれるかも!

そう思ったので、すぐに登録して相談させていただき参加しました。

プログラムに参加して自分と向き合う時間が取れたこと、学んだことが子育てや実生活にすぐに生かせたことが嬉しかったです

新川:ありがとうございます。実際に参加してみて、ご自身に何か変化はありましたか?

ーーみささん:まず、今まで自分と向き合う時間は、もう本当に一切なかったので、このプログラムを通して初めて自分と向き合ったっていうのが大きな出来事でした。

そして学習の中で、行動を変えるきっかけになることが多くあって。その一つは、自分は決めつけてることが多いなということを思いました。

「○○しないといけない」

「××すべき」

が多く、行動や思考を縛っていたと気付くことができ、クラス経営の反省点が見えてきたんです。

その上で、子育てや実生活の時はどうか?って置き換えた時に、

「あっ!ここ直さなきゃ。」とか、

「ここの見方変えないと自分の子どもたちにも影響出るな」とか、

このプログラムのおかげで 自分の子育てにも活かし、実践できました。さらに、前は出来ないことが多くてイライラすることが多かったんですけど、そこもだいぶ減って、客観的に自分を見れるようになりました。

夫からも、「最近、いい意味で変わったね」と言ってもらえて、そこは素直に嬉しかったですし、他の人から見ても私って変わったんだって思える体験でした。¥

新川:嬉しいお言葉ありがとうございます!最終的に退職を決断されたのは何が要因になったのでしょうか?

ーーみささん:プログラムを進めていく中で、

自分が大切にしていること・価値観が見えてくるんですけど、

それで「教員じゃないかも」って思ったからですかね。

「教員じゃなくても自分が大切にしたいことは叶えられる!」って気付いたからです。

新川:自分と真剣に向き合っていく中で自分が本当にしたいことに気づけたということですかね?

ーーみささん:そうですね!

このプログラムは子育て中のママ先生パパ先生におすすめです!
私自身も親子支援事業を通してサポートできたらいいなと思っています。

新川:この先どのようになっていきたいと思っていますか?

ーーみささん:自分が一番大切にしたい価値観というのが、【家族の幸せ】【自分の幸せ】です。

そして、自分のやりたいこと、それが【親子支援】【親子支援子育て支援】です。

もちろん自分も家族も幸せになるために頑張っていくんですが、ちょっと大げさかもしれないけれど、今子育てに困っているママさんパパさんにも幸せを届けられたら素敵だなって思っています。

自分が子育てで色々と悩み苦しんだ分、同じような悩みを持つママさんパパさんを助けてあげたい、サポートしてあげたいなって思っています。

今はまだ少人数の親子支援の事業ですが、沢山の人をサポートできればいいなって思っています。

新川:みささんがすごく頑張ってるのを知っているので、私もすごく楽しみにしています。最後に、このプログラムはどんな人に受けてもらいたいと思いますか?

ーーみささん:ずばり子育て中のママ先生、パパ先生に受けてもらいたいと思います!

子育てをしていると、自分のことよりも子ども中心に色々と生活がガラッと変わるんですよね。

なので必然的に自分のことを考える時間はまるでないと思うんです。

そういう時こそ、あえてこのプログラムを受けることで、自分の時間を取り戻す、自分の時間を取るためには最適なんじゃないかなって思います。

私の体験ですが、このプログラムは子育てに活かせる部分も、すごく沢山あるので子育て中のママパパ先生にはオススメです!

新川:貴重な意見ありがとうございました!今後ともよろしくお願いします。