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小学校教員18年目が見つけた“私らしく働く”新しい道

SSプログラムは、教員向けに、新しいキャリア選択の可能性を見つけるプログラムをご用意しています。

受講生は自分と向き合う4ヶ月を通して、強みや才能、本当にやりたいことが明確になり、希望を持って人生を楽しもうと行動されています。

今回のインタビューは現役の先生でありながら弊社のプログラムを受講し4ヶ月で修了されたかなこさんです。

新川:
今日はよろしくお願いしますかなこさんは2人のお子様の子育てをしながら小学校の先生をされています。では、自己紹介をお願いしてもいいですか。

ーーかなこさん:
かなこと言います。現在、北陸に住んでいます。教員は18年目で小学校の先生をしています。年齢は40代前半です。

新川:
では、まずは18年前にタイムスリップしていただき先生になろうと思ったきっかけを聞かせてください。

ーーかなこさん:
まず、自分の家族の周りがもう本当に教員だらけで。父親も母親もおじいちゃんもおばあちゃんも教員の家なので教員免許をもっておくのが当たり前みたいな環境でした。

物心ついた時には教員になるんだろうなと思っていましたし、「公務員はいいよ」と言われて育ちました。

でも小学校、中学校のころは明確に「教員になる」とは考えていなくて、大学に行って免許を取るかどうか迫られたときに、やっぱり資格は取りたいと思い、教育実習に行ったんです。

そうしたら教育実習がすごく楽しくて、こどもたちも可愛いし、やっぱり教えるのも楽しいし、好きなんだなと思い、決めた感じです。

新川:
家族みんなが教員だと思うのですが、両親が教員として働く姿は、どのように映っていましたか?

ーーかなこさん:
結構リアルに父親がいつも家にいなくて、母親も夜中の2時とか3時とか変な時間に仕事してるのが当たり前だったのでかなり大変な仕事なんだなって思っていました。

教員は近い存在でありつつも、自分がやるにはちょっとどうなのかとはずっと思っていました。

新川:
なるほど。だけど、実習で教員はいいなと思ったってことですよね?
それから民間でも働いたご経験があるかと思いますがどうでしたか?

ーーかなこさん:
そうですね、実は、教員になる前に、民間の会社でもちょっとだけ働いていたんです。そこが安定とは真逆の職場で給料面やその他の待遇もあまりよくない状況を経験した上で、やっぱり安定した生活は必要だと思い、総合的に考えて教員を選びました。

新川:
なるほど、両親の働き方を見た上でも教員の方が良かったということですね。
ちなみに、働く時間は民間の会社はどうだったのでしょうか?

ーーかなこさん:
そうですね、今思うと、時間的にはホワイトでしたね。
勤務時間は悪くなかったですけど生活していくための給料とか福利厚生などはもう全然、公務員に比べたら全く将来が見えないような感じでした。

新川:
民間から公務員を決断した時には、迷いはなかったんですか?

ーーかなこさん:
いや、実は民間の方で何らかの形で挑戦すれば道は開けるかもっていうのはあったんですけど、現実を見て周りも就職して落ち着いてきている中で、自分も先の見えないことに挑戦するよりは安定の方を選んだというのが結構大きいです。

自分に自信もなかったんだと思います。挑戦した先がどうなるかもわからないし、できるか不安だったので、両親も教師をやっているし、見通しのある教員を選びました。

新川:
教員になってどんな働き方だったのでしょうか?

ーーかなこさん:
朝6時から夜の9時まで学校にいるのが当たり前に働きました。
当時組んでいた大先輩の先生がそういう働き方の方だったので自分もそれに合わせるように朝早くから行って夜9時までという毎日を送り、周りに必死についていくみたいな感じでした。

新川:
初任者は特に最初についてくれた先生影響、めちゃくちゃ受けますよね。それがスタンダードみたいな感じで。

ーーかなこさん:
そうですね、はじめはこれが当たり前なんだって思っていました。もちろんその後、何校か経験していくと、これは違うんだな、別のやり方・働き方でもいいんだなって見えてきますけど、最初って本当そうですよね。

周りも見えてないし、自分のできることを少しでも増やしていくことに必死で
そこに疑問を感じないし、疑問に感じる暇もなかったです。

新川:
子どもたちとの関係や、やりがいについてはどんなだったんですか?

ーーかなこさん:
私自身が器用なタイプじゃないので、最初のころは結構、こどもに想いが伝わらなかったりとか保護者にも意見を頂いたり、周りの先生方にも支えてもらったりして、1つ1つできるようになっていくような感じでした。

自分でとにかく動いて、ちょっとずつ、いい関係が作れるようになっていきました。子供の成長と同時に自分の成長を感じられるのも結構嬉しいポイントでした。その時は必死で、それを感じる余裕もなかったんですが、後で振り返った時に良かったなって感じられました。

新川:
ご結婚は何年目だったんですか?

ーーかなこさん:
4年目ですね。

新川:
そうすると4年間は、朝6時から夜の9時まで働いてたってことですか?

ーーかなこさん:
そうですね。
その時は独身でしたし、もう起きている時間全部使ってでも仕事やろうって感じでした。

新川:
ご結婚後はどのような働き方をされていたんですか?

ーーかなこさん:
結婚した後も仕事をバリバリやりたいタイプで、夫も理解してくれたので働くスタイルは変わってなかったと思います。家に帰って料理作るよりは遅くまで仕事して、外に食べに行っていました。

新川:
なるほど、旦那さんの理解もありその働き方を続けていたんですね。
その後、育産休を取られたと思うんですが、その頃はどうだったんですか?

ーーかなこさん:
子どもが生まれてからは、もう生活が立ち行かなくなるような、危機感というか、このまま今の生活を続けるのは無理だなと感じ、初めてそこで、今の働き方はまずいと実感しました。

新川:
かなこさんは育産休がとても短かった印象なんですが、どのくらいでしたっけ?

ーーかなこさん:
1人目、2人目と連続でお休みを取ることができたので、トータル3年近くお休みさせていただきました。

新川:
色んな先生のお話をさせていただくんですが、連続で育産休を取られる方は5-6年取ってる方が多いと思うんですが。

ーーかなこさん:
そうですね、下の子は1歳になる前の0歳で復帰しました。

新川:
0歳で復帰ってすごいですよね?お休みを取る選択肢もあったと思うんですが、その状態で
復帰したのはどうしてですか?

ーーかなこさん:
1 番は保育園を探す活動をしていたら、地域の保育園の現状がどんどん見えてきて、フルタイムで共働きで0歳のうちに入れないと、兄弟が同じ保育園に入れないリスクもあるので、もう0歳復帰するしかないと思い決めました。

その当時は、旦那と2人だけで育児をしていたで、両親を頼る選択肢がなく、早い復帰しかありませんでした。

新川:
当時は関西勤務だったと思うのですが、共働きで両親が近くにいないというのは結構厳しかったですよね?

ーーかなこさん:
夫の両親は関西にいたんですが、すぐ近くで頼れるという距離ではなかったので大変でした。
0歳2歳を抱えながらワンオぺで夫が帰ってくるまで世話をして仕事もするのはあまりにも辛かったです。

朝3時頃に起きて、家事をして7時には子どもたちを保育園に送って、学校に行って、夕方急いで迎えに行って、子どもの世話をしながら家事をして夫が帰ってくるまでワンオペ。
寝かしつけが終わった後、持ち帰った仕事をして、くたくたになって寝るという……。
この生活を続けるのは不可能、倒れてしまうと思い、実家がある北陸の教員採用試験を受けなおして北陸で再就職を決めました。

精神的にもきつくて、3年のブランクもあり、寝不足だし、仕事も空回りでうまくいかない状態でした。

新川:
北陸に戻ってみて、改善はされました?

ーーかなこさん:
精神的に前よりも良くなったのは、自分の両親がサポートしてくれる体制になったのがすごく大きかったです。生活面では、両親に朝7時くらいに子供を預け保育園への送り迎えもお願いし、仕事が終わったら夫が迎えに行く状態になったので私はすごく楽になりました。

ただ、子どもからすると、私と会えない時間は前と変わらない、むしろ多くなってしまったので不満があったようです。

新川:
地域を変えたことでの仕事のギャップはどうでしたか?

ーーかなこさん:
ギャップについては全く考えていなかったのですが、ものすごくカルチャーが違っていてそこに自分がなじめなくて困りました。

関西の学校では、生徒指導や家庭環境の困難さが大きく、そのフォローで走り回る日々。その分書類作成にかける時間は最小限で管理職のチェックもかなり緩いものでした。

一方、北陸の学校では、生徒指導や家庭環境による困難さは私から見た限り小さく、その分書類作成に膨大な時間をかけている印象で、管理職のチェックもかなり細かく、驚きました。

これまで自分が大切にしていた人との関わりの部分が評価されず、書類重視の風潮という点で地域差を痛感しかなり苦労しました。

新川:
どこらへんでやめようかな?働き方このままで大丈夫かなって思いましたか?

ーーかなこさん:
場所まで思い切って変えたし、子どもとの時間が取れるかな?
田舎ということもあり、仕事も楽になって早く帰れるかな?と思っていましたが、
結局現実は違っていて、場所が変わっただけでは、ほとんど働き方は何も変わらないんだなと身をもって知る形になりました。

また、育児をしながら働く、同じくらいの年齢の先生がいて病気でお休みされていたんですが、復帰された後の周りの対応がすごく厳しくて…。それを見てすごくショックを受けてしまい、私も同じような状況になったらこうなってしまうのかなって思いました。

同時に、復帰した先生を気遣ってあげれないくらいみんな余裕が無いんだなって気付いてしまい、このまま続けてていいのかなと感じるようになりました。

新川:
辞めたいなと思ってからすぐに行動に移したんですか?

ーーかなこさん:
そこから実際に行動に移すまでには2.3年の間、辛いと思いながらも試験を受けてまで環境を変えたんだからやるしかないんだと思っていました。
半ば諦めのような気持ちでした。

夫にも場所を変えたら、良くなる!と説得して、夫も仕事を辞めてもらってついてきてもらったのに、「辞めたい」なんて口が裂けても言えないと思ってました。

新川:
今はもう辞める気持ちになっていると思うんですが、心境の変化は何だったんですか?

ーーかなこさん:
コロナが大きいですね。
コロナで働き方がガラリと変わり、リモートを推奨されたんですね。
当然、家族も家にいましたし、私もリモートで家にいたので、今まで感じたことのない感覚になりました。

【家族で家にいるのってすごくいい】
【みんなでゆっくり朝ごはん食べる幸せ】
【家庭のこともしながら仕事もリモートでできる環境に心地よさを感じた】

初めてこの経験をして、この生活を優先しようとしたら、自分に何かできることがあるんじゃないか?と思い、転職やお金の勉強等、色々と調べ始めました。

新川:
そんな中で弊社のプログラムを見つけてくれて、入会してくれたんですが、選んだきっかけって何ですか?

一番はやっぱり、元教員で ご自分で独立されて発信されていた紗世さんの存在が大きかったですね。
「同じ境遇でこんな方がいるんだ!」
「そんなことは考えたこともなかったし、そんな選択肢があるんだ!」
と思い、紗世さんの発信をずっと見ていました。

最初は、一人で起業して何かやっていきたいと思っていたので、その準備ができるプログラムに入りたいと思っていました。
ただ、やっていく中で、「辞めるのはいいんですが、本当に自分のやりたいことが見つかってから、スタートしたほうがいいですよ。」とさよさんから直接アドバイスを頂いて、
「一旦立ち止まって考えることも大切だな」と思いプログラムを受ける決心をしました。

新川:
プログラムを受けて、どのような気付きや変化があったと感じましたか?

ーーかなこさん:
プログラムを受けはじめ、今まで「自分が本当は何がしたいのか?」「どんな強みを持っているのか?」というのを考える時間は忙しくて無かったんですが、

その時間をわざわざ取って、「自分の強み」や「やりたいこと」について考えてみたり、
今までの自分が何を大切にしてたのかが見えてきたりするのがすごく楽しくて、
ワークをすればするほど、もっと引き込まれる感覚がありました。

自分のことなのに、自分の強みって全く分かってなかったなと感じました。

新川:
この先どのようになっていきたいですか?

ーーかなこさん:
まず、このプログラムを受けて本当によかったです。ありがとうございます。自分の大切にしたい価値観が何なのか?というのがはっきり見えたので、大切にしたいものは守りながら、私と同じように働きながら子育てをして悩んでいるママをサポートしていきたいと思っています。

自分の大切な気持ち・価値観が分かったので、それとかけ離れた職場で働いていた時にとても苦しかったんだなって改めて気付くことができました。

新川:
このプログラムはどんな人が受けた方がいいと思いますか?

ーーかなこさん:
私は10年くらい、家庭と仕事の両立が難しくモヤモヤと葛藤しながら働いていました。
紗世さんに出会いプログラムを受講して、そのモヤモヤの正体がハッキリと解り、叶えたい未来が明確になりました。

だから、私と同じように、子育てをしながら働いていてモヤモヤしているのであれば、すぐに受けたらいいと思います。
私みたいに何年もモヤモヤし続ける時間はもったいないと思うので、ぜひすぐに受けてみてほしいです。

新川:
ありがとうございます。これからが本当に楽しみです!