教員からのキャリア再構築〜「このままでいいのかな」と悩んだ私が、会社をつくるまで〜

はじめに
はじめまして。新川紗世です。
私はかつて、中学校の英語教員でした。
子どもたちと過ごす日々にやりがいを感じながらも、
ふと気がついたら、自分の人生を考える時間がなくなっていました。
「教員って、このまま続ける以外にどんな道があるんだろう?」
「他の世界でも通用するのかな……」
そんなモヤモヤを抱えながらも、誰に相談したらいいのかわからないまま、目の前の仕事に追われていました。
そんな私自身の経験から生まれたのが、Re-Career株式会社です。
私がどんな想いでこの会社をつくり、どんな価値を届けたいと考えているのか。
この記事では、「Re-」という社名に込めた意味と、教員が抱える“見えない壁”について綴っていきます。
Re-Career株式会社の原点

― 教員のキャリアに「再び」の選択肢を ―
「先生って、他の世界では通用しないんじゃないか」
「教員しかやってこなかったから、転職なんてムリだよね」
「世間知らずって思われたら恥ずかしいし…」
これは、過去の私自身の心の声でもあり、今、全国の多くの先生たちが抱える”無意識のあきらめ”です。
そんな思い込みを、私は覆したい。
そして、もう一度、自分の人生を生きる選択肢を手にしてほしい。
そう願って、Re-Career株式会社を立ち上げました。
「Re-」に込めた意味
社名にある「Re-」という接頭辞には、たくさんの意味があります。
それはそのまま、私たちの想いでもあります。
❶Re = 再び(again)
教員を辞めるという決断は、人生の大きな転機です。
けれどそれは、終わりではなく「再出発」。
たとえ遠回りに見えても、「もう一度」自分の手で未来をつかみに行く、その一歩を私たちは全力で応援したいと思っています。
❷ Re = 本来の自分に戻る(back)
「子どもたちのため」「保護者のため」「学校のため」——
誰かのために頑張りすぎて、自分を後回しにする先生たち。
Re-Careerでは、「あなた自身は、どう生きたいのか?」という問いを大切にします。
一度きりの人生だからこそ、自分に戻ることからキャリアを描いてほしい。
それが、私たちが伴走する理由です。
❸ Re = 視点を変える(reframe / reassess)
「学校でしか通用しない」「他の世界では役に立たない」
そんなふうに思わされてしまっている先生のスキル。
けれど本当にそうでしょうか?
子どもに寄り添う力、課題を見つけて改善する力、マルチタスクをこなす力。
それらは、どの業界でも求められる普遍的なスキルです。
見方を変えれば、あなたの強みは山ほどある。
Re-Careerでは、職務経歴書の書き方一つから、自己紹介の表現、価値観の整理まで、
「あなたの可能性を言語化する力」も育てています。
❹ Re = 再生・成長(renew / regenerate)
心が疲れ切って、やりがいすら見失った先生たち。
経済的な不安、情報へのアクセス不足、世間とのギャップ…。
それらを一人で抱え込まなくていいように、“心・お金・情報”の三方向からサポートするのが私たちの役割です。
副業や起業、転職だけがゴールではありません。
「自分の人生を主体的に選ぶ力」を取り戻していくことこそが、本当の意味でのRe-Careerです。
教員の「立場の弱さ」に光を当て、力に変える
私たちは、以下のような“見えない壁”にぶつかっている教員たちに、
「あなたは弱くない、知らされていなかっただけだ」と伝えたいのです。
✖ 教員のスキルは「学校でしか通用しない」?
→ いいえ。「人を育てる力」はどんな社会でも求められています。
職種名ではなく、「力」を言語化すれば、可能性は広がります。
✖ 転職市場や民間の常識がわからない?
→ だからこそ、私たちがいます。
民間企業の転職事情や職務経歴書、面接のテクニックに入る前に――
まずは「自分は何者なのか」「どんな価値観を大事にしているのか」を明確にすることが大切です。
Re-Careerでは、転職ノウハウの前段階である自己理解や強みの言語化、価値観の整理に重点を置いています。自分自身の軸を持てば、その後の選択もブレずに進めるようになります。
✖ 投資や副業なんて、縁遠い?
→ むしろ、公務員だからこそ学ぶ機会がなかっただけ。
お金のリテラシーも、「知らなかったこと」を責める必要はありません。学べば変わります。
✖ 「我慢こそ美徳」だから、辞められない?
→ 我慢しすぎて壊れてしまう先生を、もう見たくないのです。
子どもたちのために頑張る先生が、自分自身の人生にも希望を持てるように。
✖「先生を辞めたら何になれるか想像できない」?
→ 私たちはその“ロールモデル”になりたくて、会社を作りました。
教員から新たなキャリアを築いた仲間が、ここにいます。
最後に ― 教員に「選べるキャリア」を
私たちは、教員という職業を否定したいわけではありません。
むしろ、教育は社会の根本であり、先生という存在はかけがえのない存在だと信じています。
だからこそ、
「続けるか、辞めるか」だけではない選択肢を持ってほしい。
そして、「辞める」選択をした先生が、後ろめたさを感じることなく、新たな舞台で自分の力を発揮してほしい。
Re-Career(再び、キャリアを)
これはただの社名ではありません。
私たちの「願い」であり、「覚悟」であり、あなたへの「約束」です。