自分の気持ちを固めないと辞められない

秋が深まる頃になると、教員の方々はいよいよ退職するか、しないかの決断をしなければいけない時期になります。自治体によっては、もっと早くに言わないといけないと言われているかもしれませんが、
厳密には、それは向こうの都合であり、辞める側は、最悪、年を越えたとしても退職の希望を伝えることができます。
もちろん周りには迷惑をかけますが、焦って答えを出すのであれば、ギリギリまでじっくり考えるのもいいとは思います。ただ、多くの場合、だいたい12月上旬くらいには管理職に伝える必要がありそうです。
そして、だらだら言えない期間が長いよりは、どんどん決めて、続けるか、辞めるか、決めてしまいたい人も多いかもしれません。もしあなたが、「辞める」と管理職に伝えたら、どうなるでしょうか?
多くの場合というか、多くの管理職は確実に引き止めます。それは、もちろんあなたが優秀だからだとは思います。でも、このご時世、いい人材であろうがなかろうが、引き止めてくるのが現実です。
教員は一人でも多く確保しておきたい。若くて優秀で、これから活躍どきの30-40代ならなおさら、自分の学校で、早期退職がたくさんでたら、校長の管理問題も問われるかもしれません。
管理職も教育委員会も全力で止めにきます。そこで大事なのは、止められたときに、確固たるあなたのやりたいことや信念、そういった目標でなくても、大事なこと、自分が大切にしたいことが明確になっているかどうかということです。
引き止めようとする管理職や教育委員会はあの手この手であなたを止めようとします。
- 中学校が嫌なら小学校専科になればいい
- 異動はさせる
- 海外研修にいくのはどうか?
- 大学院で学ぶチャンスもすぐくる
などなど・・・
私も散々言われました。いろいろな条件を出されて、「辞める」って決めたのに、また気持ちを揺さぶられます。そんなとき大事なのは、あなたが、退職をする!と決めた、思い始めた理由です。
なぜ、最初そう思ったのか?
この先、このままでいいのか?
あなたが大切にしたいものは何か?
人生において大事なことは何か?
そこが明確に確固たる思いがないと、あれやこれやの、上の立場の必死な提案に、ズルズルと引き込まれます。もちろん、それでいい人はいいです。
でも結局、何がしたいのか、何を大事にしたいのかわからない人はまたそこで気持ちが揺れて、軸がぶれて、文句を言いながら、モヤモヤしながら働き続けるんですよね。
だからまずやらなきゃいけないことは、
「あなたがどう生きたいか?」
「あなたがどうありたいか?」
と徹底的に向き合うことだと思います。