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仕事のために生きている気がした。教員8年目で立ち止まった理由

新川:
今日は、SSプログラムを受けてくださったさやかさんに来ていただきました。

— さやか:
はい、こんにちは。

新川:
さやかさんは、8年間、中学校で音楽の先生をされていて、2025年3月に退職。その後にSSプログラムに来てくださいました。今日は、教員時代のことや、やめるまでの気持ち、その後についても聞いていけたらと思っています。

Before:教員としての8年間

新川:
まずは簡単に自己紹介をお願いします。

— さやか:
はい。さやかです。関西で、8年間中学校の音楽の教員をしていました。2025年の3月末で退職しています。

新川:
最初に赴任した学校は、かなり小規模だったそうですね。

— さやか:
そうなんです。へき地校で、1クラス3人とかの学校でした。もう家族みたいな雰囲気で、とにかく子どもに寄り添う感じでしたね。

新川:
授業も会話が中心だったんですか?

— さやか:
はい。会話しながら進める授業で、子どもとの距離も近くて。すごくつながりの深い学校でした。

新川:
音楽の先生になりたい気持ちは、最初から強かったんですか?

— さやか:
教員採用試験を受験した以外、就活は全くしていなくて、大学でずっと音楽をしていたので、音楽を活かした仕事がしたいと思っていました。音楽を仕事にするには教えることが一番現実的な選択かなと思ったので、教員の道に進みました。

新川:
少人数の環境は、結果的に合っていた?

— さやか:
そうですね。やってみたら、少ない人数の方が自分には合っていました。

Turning Point:大規模校への異動と限界

新川:
その後、400人規模の学校に異動されたんですよね。

— さやか:
はい。そこが一番大きなギャップでした。

新川:
どんなところが一番つらかったですか?

— さやか:
タスクが一生終わらないことですね。やることリストが、どれだけやっても追いつかなくて。

新川:
音楽の先生は1人配置ですよね。

— さやか:
そうです。全クラス担当で、部活は吹奏楽部でした。

新川:
それは相当大変ですよね。

— さやか:
はい。私自身、中学生の頃に吹奏楽は一応経験していましたが、顧問は初めてで。しかも前任の先生がベテランで、金賞常連の強い部活だったんです。それをほぼワンオペ状態でした。

新川:
生活面はどう変わりましたか?

— さやか:
プライベートはほぼなくなりました。帰るのも遅いし、土日も部活。仕事のために生きてる感じでした。

新川:
やめたい、と思った一番の理由は?

— さやか:
なぜこんなに自分をすり減らしてまで、仕事にエネルギーを注いでいるのかと思ったことですね。体も心も限界でした。

休職、そして退職という決断

新川:
休職に入ったのは、どのタイミングでしたか?

— さやか:
3学期です。その前から体調はかなり怪しくて、朝起きた瞬間にその日やらなければならない仕事が頭を駆け巡っていくような状態でした。

新川:
そこから「やめよう」と思うまでは、迷いもありました?

— さやか:
めちゃくちゃ悩みました。でも、体調的にこれ以上は無理だな、と。

新川:
教員をやめること自体に、抵抗もあったんですか?

— さやか:
ありました。今まで割とストレートに来ていたので、そのルートから外れるのが怖かったです。

新川:
それでも、退職を選んだ。

— さやか:
はい。次が決まっていない不安より、やめられた安心感の方が大きかったです。

After:SSプログラムでの変化

新川:
SSプログラムに来てくれたきっかけはなんですか?

— さやか:
以前、新川さんの本を読んでいて、LINE登録もしていました。転職エージェントで嫌な経験もあって、どう動けばいいか分からなくて。

新川:
実際に受けてみて、一番大きかった変化について教えてください。

— さやか:
「自分は何もできない人間じゃない」って思えたことです。見えていなかっただけで、ちゃんと力はあるんだなって思えたことが大きかったです。

新川:
考え方にも変化はありましたか?

— さやか:
完璧じゃなくてもいい、100点じゃなくてもいいって、自分に対して少し思えるようになりました。

Future:今とこれから

新川:
今はどんな働き方をされていますか?

— さやか:
ボイストレーナーとしてレッスンをしながら、パートも並行しています。自分で働く時間を決められるのが大きいですね。

新川:
働き方の自由度が上がったんですね。

— さやか:
はい。やりたいこと、やりたくないことを整理できるようになってきました。

Message:悩んでいる先生へ

新川:
最後に、今しんどさを感じている先生にメッセージをお願いします。

— さやか:
何よりも自分の気持ちを一番大切にしてほしいです。。色々な不安や現実的な問題もたくさんあると思いますが、結果的になんとかなる。人生は一回なので、自分の心の声をしっかり聴いて、自分が本当にやりたいことをやってほしいなと思います。

新川:
今日はありがとうございました。

— さやか:
ありがとうございました。