教員を辞めた人たちはどこへ行った?でも、それを知る前に大事なこと
「辞めた人の道」を知る前に、忘れないでほしいこと

最近、というか、実は以前からずっと。
うちに来てくださる方々から、よく出てくる声があります。
「教員を辞めようか、続けようか…ずっと迷っています」
「辞めた人たちが、そのあとどんな道を歩いているのか知りたいんです」
セミナーに参加される方にも、事前ヒアリングでこういったご相談を多くいただきます。
それはとても自然な感情で、誰もが不安な時に、自分の未来を少しでも照らしてくれる“前例”を求めるものなんだと思います。
その気持ち、私もすごくよくわかります。
私自身、かつては「教員しかやってこなかった私が、他の仕事なんてできるのか?」と自信をなくし、不安でいっぱいだった時期がありました。
だからこそ、「辞めた先にどんな可能性があるのか知りたい」という声を聞くと、心から共感します。
そして実際に、うちではたくさんの方が新しい一歩を踏み出しています。
たとえば、教育現場に関わり続ける道を選んだ人。
民間企業に転職して、新しいやりがいを見つけた人。
自分で事業を立ち上げて、会社を経営している人。
全く違う分野に飛び込んで、ゼロから学び直して活躍している人。
そのどれもが、等身大のストーリーです。
でもね。
ここからが、私が本当に伝えたいことなんです。
他人の事例は、あなたの人生の“答え”にはならない

人の事例を知ることは、視野を広げるためにはとても有効です。
「えっ、こんな働き方もあるの?」
「この人も教員だったんだ…私と同じ気持ちを抱えていたんだ」
そう思えるだけで、ホッとできることもありますよね。
でも、だからといって。
たとえば私のように、会社を立ち上げて経営をしている事例を聞いたからといって、
「よし、私も会社をつくろう」
となるかというと…そう単純な話ではありません。
誰かが教育系の転職を成功させたからといって、
「私も教育関係で働くのがいいのかも」
と、そのまま真似してもうまくいくとは限りません。
それはなぜか。
結局、「他人の人生」と「自分の人生」は、まったく別のものだからです。
「この人がうまくいってるんだから、私も…」
そう思って始めてみたものの、実際には「なんか違う」「しんどい…」と感じてしまう人も少なくありません。
うまくいってる人の真似をしてもうまくいかない。
それは、どこかで「自分の本音」とズレた選択をしてしまっているからです。
一番大切なのは、「自分自身を理解すること」

私はこれまで、多くの教員の方々とお話してきました。
みなさん、本当に真面目で、誠実で、責任感が強くて。
だからこそ、「失敗したくない」「間違いたくない」と思うんですよね。
その気持ち、すごくわかります。
でも、「他人の答えを見て、自分の進む道を決めよう」としてしまうと、本当に大切な“自分の声”を無視してしまうことになる。
どれだけ人の事例を集めても、あなたにとっての最適解は、他人の中にはないんです。
だから私は、「自分を知る」ことから始めてほしいと、何度でも伝えたいんです。
- あなたはどんなときにワクワクしますか?
- どんなときにモヤモヤして、しんどくなりますか?
- 何を大切にしたいと思っていますか?
- どんな未来だったら、心から生きたいと思えますか?
そういった、自分の「軸」となる部分を見つけていくことが、何よりも大切です。
事例は“地図”。でも、コンパスは“あなたの中”にある

他人の事例は、ヒントになります。
地図のようなものです。
でも、どこに向かうか、どのルートを選ぶかを決めるコンパスは、あなたの内側にしかないんです。
地図を見て、「こんなルートがあるのか」と知ることは意味があります。
でも、その地図を持って、「私はどこに行きたいのか」「どう進んでいきたいのか」は、自分にしか決められません。
誰かの人生を生きるのではなく、あなたの人生を生きてほしい。
最後に、迷っているあなたへ

もし今、教員を辞めるかどうか迷っているなら、
「今すぐ答えを出さなきゃ」と焦らなくていいです。
人の事例をたくさん見て、揺れて、迷って、また戻ってきて。
そうやって進んでいく過程そのものが、きっとあなたの糧になるはずです。
でも、その中で忘れないでいてほしいのは、
「人の答えは、あなたの答えではない」ということ。
そして、「あなたの答えは、あなたの中にしかない」ということ。
だからこそ、他人を見る前に、まず自分と向き合ってほしい。
私たちは、そのサポートをするために、ここにいます。
自分を深く知ることで、初めて本当に納得できる道が見えてきます。
どんな選択も、あなたが“自分らしく”いられる道でありますように。

