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39歳、教員17年。ここから人生を回し直すと決めた

新川:
今日はお時間いただきありがとうございます。
改めてなんですけど、まず自己紹介をお願いしてもいいですか?

たくやさん:
はい。たくやです。
2025年の3月まで、滋賀県の小学校で教員をしていました。
17年くらいですかね。
で、今年の3月に退職して、今はSSプログラムのコーチをしています。

新川:
気づいたら、今は一緒に働いてるっていうね。

たくやさん:
ほんまに(笑)
正直、まさか自分がここにいるとは思ってなかったです。

教員になった理由

新川:
そもそもなんですけど、
小学校の先生になろうって思ったきっかけ、覚えてます?

たくやさん:
うーん……
はっきりとは覚えてないですね。

新川:
そうなんですね。

たくやさん:
気づいたら、「先生になる」っていう選択肢が普通にあった、みたいな感じで。

新川:
昔から絶対なりたかった、っていうよりも?

たくやさん:
そうですね。
子どもが好きやったのと、
人の成長に関わるのが好きやったんやろな、とは思います。

新川:
進路でめちゃくちゃ悩んだ記憶もない?

たくやさん:
ないですね。
教育学部行く=先生、みたいな。
「公務員やし、間違いないやろ」っていう空気もあったと思います。

やりがいと、違和感

新川:
17年やってきて、
「やっててよかったな」って思う瞬間も、もちろんありますよね。

たくやさん:
ありますあります。
運動会とか、特に6年生を持った時は。

新川:
ああ、分かります。

たくやさん:
最後やし、みんな本気やし。
ああ、やっててよかったなって、毎回思ってました。

新川:
行事好きな先生ですね(笑)

たくやさん:
いや、準備はめんどくさいです(笑)
でも、終わるとやっぱり良かったなって。

新川:
そんな中で、
「このままでいいんかな」って思い始めたのは、いつ頃でした?

たくやさん:
結婚して、しばらくしてからですね。
プライベートもうまくいかない時期があって。

新川:
いろいろ重なりますよね。

たくやさん:
はい。
でも、何をどうしたらいいか分からなくて。
しんどいな、変えたいな、でも分からん、みたいな。

もがいていた時期

新川:
その時、何か変えようとはしてたんですよね。

たくやさん:
してました。
時間の使い方とか、指導のテクニックとか。

新川:
できるところで、何とかしようとして。

たくやさん:
そうです。
今思えば、すごく狭い枠の中やったなって思うんですけど、
当時は必死でした。

新川:
いや、それは本当にそうだと思います。
何もせずに不満言うより、
もがいてたのはすごく大事なことだと思います。

たくやさん:
でも結局、うまくいかなくて。
自分に自信がなかったんやと思います。

新川:
なるほどね……。

たくやさん:
いいこと言ってても、自信なさそうに言うと、子どもにも伝わらない。
今振り返ると、そうやったんやろなって。

休職という選択

新川:
そこから、一度お休みを取られたんですよね。

たくやさん:
はい。
もう心が耐えられなくなって。

新川:
勇気のいる決断だったと思います。

たくやさん:
正直、怖かったです。
でも、妻に「病院行き」って言われて。

新川:
支えてくれる存在があったんですね。

たくやさん:
ありがたかったです。
休んで、復帰はしたんですけど……
「このままじゃ続けられへんな」って感覚は消えなかったです。

SSとの出会い

新川:
そんな中で、私のインスタを見つけてくれたんですよね。

たくやさん:
そうです。
「教員でないといけないわけじゃない」っていう言葉が、
すごく入ってきました。

新川:
前提が、ガラッと揺れた感じですよね。

たくやさん:
はい。
あ、別に選択肢って作っていいんや!って。

新川:
でも、始めたのは一番忙しい3月でしたよね。

たくやさん:
そうなんですよ(笑)
でも、紗世さんに「この先、暇になる時期なんて来る?」って言われて。
ないよな〜って思ったんですよね。
だから、変わるなら、今かなって。

プログラムでの気づき

新川:
実際やってみて、
一番大きかった気づきって何でした?

たくやさん:
たくさんあるんですけど、
一番インパクトがあったのは、価値観を言葉にしたことですね。

新川:
あれ、結構大変ですよね。

たくやさん:
めちゃくちゃ大変でした(笑)
でも、自分が何を大事にしたいのか、
初めてちゃんと分かりました。

新川:
そこが分かると、選択が変わってきますね。

たくやさん:
はい。
迷いが減りました。
選んだあとも、「これでいい」って思えるようになりました。

退職の決断

新川:
教員を辞めるって決断は、迷いましたか?

たくやさん:
意外と、迷わなかったです。
揺れはしたけど、すっと決まりました。

新川:
家族の反応は?

たくやさん:
妻は、思った以上にあっさりでした。
しんどそうなの、ずっと見てたからやと思います。

今の暮らし

新川:
今の生活、かなり変わりましたよね。

たくやさん:
ガラッと変わりました。
一番嬉しいのは、子どもから直接
「今日な、こんなことあった!」って
話を聞けることです。

新川:
その瞬間の顔を見られる。

たくやさん:
そうなんです。
それが、ほんまに嬉しい。

読者へメッセージ

新川:
最後に、この記事を読んでくれている先生の中で、
「このままでいいのかな」って思ってる方へ、
たくやさんから言葉をもらえたらと思います。

たくやさん:
そうですね……。
「このままでいいのかな」って思ってる時点で、
もう、心は気づいてるんやと思うんです。

新川:
うん。

たくやさん:
当時の自分も、ずっとそうでした。
でも、何を変えたらいいか分からへんし、
変わってほんまに大丈夫なのかも分からへん。

新川:
怖いですよね。

たくやさん:
めちゃくちゃ怖いです。
家族もいるし、生活もあるし、
簡単に「えいっ」てできるもんじゃない。

新川:
ほんとに。

たくやさん:
でも、今振り返って思うのは、
「分からないままでも、一歩出てよかった」ってことです。

新川:
うん、うん。

たくやさん:
よくイメージするんですけど、
自分より大きい歯車を回そうとしたら、
ちょっと力入れたくらいじゃ、全然動かないじゃないですか。

新川:
動かないですね。

たくやさん:
でも、少し離れたところから、
ぐーっと力をかけたら、
最初は重たいけど、回り始める。

新川:
一回、回り出すと、ね。

たくやさん:
そう。
一個回り出すと、他の歯車も一緒に動き出す。

新川:
そうですね。

たくやさん:
たぶん、人生も同じで。
今の場所で考え続けてるだけやと、
何も変わらへん。

新川:
ですね。

たくやさん:
大きく変えなくていいと思うんです。
完璧じゃなくていい。
でも、自分から一歩、今の場所を出てみる。

新川:
それだけでね。

たくやさん:
歯車は、回り始めると思います。
自分は、その一歩で、
見える景色がほんまに変わりました。

新川:
素敵です。

たくやさん:
もし今、
「このままでいいのかな」って思ってるなら、
その気持ちを、大事にしてほしいです。
それは、弱さじゃなくて、
ちゃんと前に進もうとしてるサインやと思うから。

新川:
めっちゃ熱いお話、ありがとうございました!
引き続きコーチとして、よろしくお願いします!