何度だって、人生はやり直せる。〜53歳講師、再チャレンジのリアル〜
――53歳、通信制高校で非常勤として働きながら、再び教員採用試験に挑戦している川原理恵さん(仮名)。
「私、50歳で教職を辞めて、一回まったく違う道に進んだんです。リフォーム会社で働いていました」
穏やかに、でも力強くそう語る彼女には、何度も壁にぶつかりながらも挑戦をやめなかった軌跡があった。
退職のきっかけは、体調の限界と“次に進みたい”気持ち

「長年教員をやってきて、もう十分頑張ったなって思ったんですよ」
家庭科教員として長年担任をこなしてきた理恵さん。
だが、心身ともに疲弊し、40代後半で体調を崩す。
「ずっと“先生”として走ってきたけど、もうこの辺でいいかな、とも思ったんです。だけど、ただ辞めるだけじゃなくて、“次にやりたいこと”が見つかっていたから決断できたんです」
その「やりたいこと」とは、なんとインテリア。
「自宅をリフォームしたときに、間取りも壁紙も家具の配置も自分で考えたんです。そしたら、周りから『プロみたい!』って褒められて…これって、仕事にできるんじゃない?って思ったんですよね」
50歳でリフォーム業界へ転職。想像以上に大変だった毎日

インテリアスクールに通い、49歳で卒業。未経験でリフォーム会社に就職。
「大手はどこも無理でした。だから、社員20人くらいの小さな会社に飛び込みました」
初めての営業、初めての接客、初めての見積もり。
「営業車でお客様の家を回って、ニーズを聞いて、壁紙や床材を選んで、見積もり出して…正直、毎日が新しいことだらけでした」
提案が喜ばれ、感謝の手紙をもらうこともあった。
「大型犬を飼ってるお宅で、犬が壁紙をボロボロにしちゃうって悩んでて。耐久性のある素材を提案したらすごく喜ばれて、手紙までいただいて…あれはうれしかったな」
しかし、順風満帆ではなかった。
「一度、接客態度についてクレームをいただいたんです。自分なりに丁寧にしていたつもりだったけど…その瞬間、自信がガタっと崩れてしまって」
「違う」と思った。大きかったのは“達成感”の欠如
「自分で企画しても、最終的に形にするのは職人さん。『私がやった!』って言えない感覚がずっと残ってて…」
理恵さんは、教育という“自分の力で完結する仕事”に戻りたいという気持ちに気づいた。
「たった一度のクレーム。でも、それをきっかけに『やっぱり私は学校で教えることが好き』ってはっきりしたんです」
半年で退職を決意し、通信制高校の非常勤講師として復帰した。
教壇に戻って変わったのは、“自分自身”だった

「前は全部一人で抱えてたんです。家庭科って一人教科だから。でも、今は違う。人に頼れるようになった」
かつては、支援計画も教材作成も全部一人でやっていた。
「自分でやった方が早い、ってずっと思ってた。でも今は、チームで働く楽しさを知ったんですよね」
人に頼ることで仕事が楽しくなった。生徒との距離も、同僚との関係も、自然とあたたかくなっていった。
そして今。53歳、再び教員採用試験へ

「実は、採用試験を受けるのは3回目です」
過去2回は面接で不合格。それでも挑戦をやめない。
「今年は、面接でも自分のことをちゃんと伝えられる気がするんです」
彼女には、まだまだ“次”の夢がある。
未来の夢──特別支援、カウンセラー、そして“職員室の相談役”に

今後は、特別支援学校の免許取得や、スクールカウンセラーの資格にも挑戦予定。
「私ね、職員室のカウンセラーみたいな存在になりたいんです」
実際、今の職場では若手や再任用の先生から相談を受けることも多い。
「体調が悪いときは休んでいい。風邪ひいたなってとき、担任だからって無理して来ないで、って言いたいんです」
自身がうつ病を経験したからこそ、「健康第一」であることを、声を大にして伝えたいと話す。
【編集後記】新川より
今回のインタビューを終えて、私が強く感じたのは「年齢を言い訳にせず、やりたいことに挑戦し続ける人の強さ」でした。
理恵さんのように、50歳で新しい世界に飛び込み、失敗も経験しながらも、自分に合う道を探し続けている方は本当に稀有です。
最近、私のところにも50代でキャリアに悩む方が多く相談に来られます。
でも、ほとんどの人が「もう遅い」「今さら無理」と自分にブレーキをかけてしまう。
でも理恵さんの姿は、それを根底から覆してくれました。
「何歳からでも、自分の人生は動かせる」
そんな勇気を、この記事から受け取ってもらえたら嬉しいです。
自分らしく働くってなんだろう?

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