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“こう生きたい”を優先したら道が開けた —— 私が選んだ働き方と価値観

新川:
今日は SSプログラム修了生の、なみさんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。
まず、簡単に自己紹介をお願いできますか?

なみさん:
こんにちは。なみと言います。
関東で小学校教員として14年間働いていて、昨年度の3月に退職しました。

新川:
14年!長く勤められて、退職されて今に至るんですね。
ではまず、小学校の先生になろうと思った“最初の気持ち”を聞いてみたいんですが、いつ頃から思っていたんですか?

なみさん:
そうですね。
小学生の時から「小学校の先生になりたい」と思っていました。
その後いろいろ目移りはしたんですけどね。
学校という場所が好きで、勉強も好きだったし、友達と遊ぶのも、みんなで何かする行事とかも好きで。

新川:
楽しい思い出がたくさんあったんですね。

なみさん:
はい。
「この楽しい場所で、学校の楽しさを伝えていきたいな」という気持ちがあって、小学校の先生になりたいなって思っていました。
毎日楽しかったんですよね、小学校。

新川:
なんかいいですね。
そのまま教育学部に進んで、免許を取って、小学校の先生になったという素敵な流れですね。

14年間働いてきて、楽しい瞬間ってたくさんあったと思うんですけど、特にどんなところに“好き”を感じていたんですか?

なみさん:
うーん。これが好き、っていうのが難しくて。
もちろん働き始めてから「楽しいな」って瞬間はいっぱいありました。

授業中に子どもたちと意見を出し合って盛り上がる瞬間も「あ、いいな」と思っていたし、学級のことを相談しながら話してる時も楽しくて。
あと、毎年新しい出会いがあるのが私はすごく好きでした。

新川:
確かに、学校って“想定外”が起こるし、毎年リセットされて新しい出会いがある。そこが醍醐味でもありますよね。

なみさん:
はい。そうですね。

新川:
でも、今は退職されているということで、どういう変化が起きていったんでしょう?

なみさん:
嫌だと思ったことは1回もなくて、本当に“楽しい”って思ってたんです。
20代はガムシャラにやってきて、30代になって少し落ち着いた時に、ふと時間ができたんです。

その時に
「自分は、この空いた時間で何をやろう?」
って思ったら、やりたいことが何もなくて。
“私って趣味がないんだ”って思ったんです。

新川:
そこが最初の違和感だったんですね。

なみさん:
はい。そこで“仕事も何のためにやってるんだろう”って考え始めてしまって。
ちょうどコロナの時期でした。

新川:
コロナの時期とも重なって、立ち止まる人は多かったですからね。

なみさん:
そうですね。
時間ができてしまったからこそ、考えてしまったというか。

新川:
その違和感を抱えながら、学校にはどんな感じで通っていたんですか?

なみさん:
月〜金はすごく楽しくて、何も考えないんですよ。
仕事モードになって。
でも土日に無気力になるんです。
「つまんないな。何したいんだろう」って。

新川:
学校は好き。
だけど“人生”を考えると引っかかる感じでしょうか。

なみさん:
そうです。
それが4年くらい続きました。
環境が原因かなと思って異動もしたんですが、異動初日の帰り道に歩きながら泣いてしまって。
「あ、場所の問題じゃないんだ」って思いました。

新川:
そんな状態でSSプログラムと出会ったわけですが、最初はどんな印象でした?

なみさん:
実はSSに出会う前に、いろんな自己理解セミナーを受けてたんです。
迷いから抜けたくて。
でも、自己理解って結構エネルギー使うじゃないですか。

新川:
分かります(笑)。
なみさん、めちゃくちゃ自己理解のために行動していましたよね。

なみさん:
そうなんです。だからちょっと疲れてて。
でもSSは「教員に特化してる」ってところに、“分かってもらえそう”と思って参加しました。

新川:
「これで自己理解は終わりにしましょう」と話したのを覚えています。
最終的にSSに入ると決めた理由は何でしたか?

なみさん:
説明を聞く中で、教員としてやってきたことを棚卸しして強みや価値観を見つけていくってところに、他と違う、ここなら見つけられそう!となりました。
あと、“ワークをがっつりやる”と聞いて、それが嬉しかったんです。

新川:
あ、そうだったんですね(笑)。

なみさん:
はい。
「これをやれば進めるんだ」って思えました。
それから、コーチの方が元教員で、手厚く見てくれると聞いて、それもすごく安心でした。

新川:
4ヶ月受講して、なみさんが一番変わったのはどんなところですか?

なみさん:
1つにまとまらないので、2つでいいですか?(笑)

1つは“思考が変わった”ことですね。

自分がコントロールできることとできないこと、その視点で考えられるようになりました。目標を決めて、毎日行動する習慣もつきました。

うまくいかない時も
「私が悪いんじゃなくて、仕組みが悪い」
と思えるようになって、自己否定がすごく減りました。

もう1つは、自信が持てたことです。
教員としてやってきても、自分では「成長してる実感」がなかったんですけど…ワークで“やってきたことを書き出す”というのがあって。
100個くらいスルスル出てきたんです。

新川:
あのワークで気づいたのは嬉しいです。

なみさん:
はい。困るかと思ったら全然で、
「あ、こんなにやってきたんだ」と素直に嬉しく思えました。

◆ 退職後半年「後悔ゼロ」。理由は“自分の役割を自分で選べたから”

新川:
退職されて半年経ちましたが、今の気持ちは?

なみさん:
後悔は1回もないです。

新川:
それはよかった!

なみさん:
もちろん去年受け持ってた子の話を聞くと気にはなるし、幸せになってほしいとは思います。
でも「それをするのは今の私じゃないな」と思えていて。

SSで“自分という役割を大切にする”という学びがあって、私はずっと“先生”という役割に寄りかかっていて、“私自身”を大切にできてなかったと気づきました。

退職したことで、それがようやく分かったというか、
「今の道が、私にとって必要だったんだ」と思えています。

新川:
これからの働き方はどう考えていますか?

なみさん:
この半年でいろんなことを試したんですけど、「これだ!」はまだなくて。
でも焦らず、やりたいと思うことを試していきたい。

教員の世界は“こうあるべき”が強かったから、枠から外れた生き方に周りは心配するんですけど、自分の感覚を大事にしたいと思っています。

新川:
最後に、今のなみさんのように“好きだけど、このままでいいのかな”と悩んでいる先生にメッセージをお願いします。

なみさん:
私は“自分と向き合う時間”がすごく大事だと思っています。
違和感って、放っておいても続く気がするんです。
もしちょっとでも「なんか違うな」と思うなら、向き合う時間を取ってみてほしい。
それが辞めるか続けるかの話ではなくて、 “自分がどう生きたいか”を知るきっかけになる気がします。
教員を続ける人がたくさんいたらいいなとも思うし、そのためにも“自分を知ること”は大事だと思います。

新川:
本当に素敵なメッセージ、ありがとうございます。
今日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

なみさん:
こちらこそありがとうございました。